2012年02月23日10:00 【[News]その他】
理化学研究所は東アジア人集団の肥満の個人差を左右する遺伝子を同定 ―肥満や生活習慣病の正確なリスク予測に貢献―
独立行政法人理化学研究所は、日本人と東アジア人集団を対象としたゲノムワイド関連解析を行い、肥満の指標であるBMI(Body Mass Index)の個人差に関わる5個の新規遺伝子を同定した。これはオーダーメイド医療実現化プロジェクトとアジア遺伝疫学ネットワークコンソーシアム(AGEN consortium)に基づくもので、理研ゲノム医科学研究センター循環器疾患研究チームの田中敏博チームリーダー、統計解析研究チームの岡田随象客員研究員らの研究グループによる成果だ。
個々人にあわせたオーダーメイド医療に結びつくもの
研究グループは、日本人集団26,620人を対象に、ヒトゲノム全体に分布する約220万個の一塩基多型(SNP)とBMIの値との関連を調べるという大規模なゲノムワイド関連解析を実施した。さらにこの解析結果を、東アジア人集団27,715人を対象にした同様の解析結果と照合したところ、BMIの個人差に関わる東アジア人特異的な5個の新規遺伝子(PCSK1, CDKAL1, KLF9, PAX6, GP2)を同定した。さらに、CDKAL1遺伝子上のSNPが肥満リスクを上昇させる一方で、2型糖尿病のリスクを減少させることや、KLF9遺伝子が体の大きさの決定に関与するGDF8(MSTN)遺伝子と相互作用して、BMIの個人差に関与することも明らかにした。
今回の成果は、東アジア人集団における肥満のメカニズム解明につながるとともに、個々人にあわせたオーダーメイド医療に結びつくものと期待される。
関連リンク
独立行政法人理化学研究所
http://www.riken.go.jp/index_j.html
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